広島大学と九州大学の理系数学を比較解説!各校の対策法や出題傾向を解説!

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大学名 広島大学 工学部 九州大学 工学部
入試科目 数学 数学
試験時間 150分 150分
配点 700点中250点 1600点中600点
大問構成 5問 すべて記述式 5問 すべて記述式
特徴 小問が多く、誘導に乗りやすい 独立した問題が多く、解法を思いつく必要がある

誘導と部分点がある広島大学と独立小問を解く必要がある九州大学の数学を比較してご紹介

今回比較してご紹介するのは、広島大学と九州大学の数学です。2つの大学は数学の出題傾向が異なるため、それぞれに合わせた対策が必要になります。

広島大学では、1つの大問で用意されている小問の数が多く、誘導が分かりやすいのが特徴で、部分点を狙うことが可能です。一方、九州大学の数学は、独立した大問が個別に出題されるため、解き方を思いつく必要があります。また、小問が少なく部分点が狙いにくいことに注意が必要です。

広島大学と九州大学それぞれで、数学の難しさの種類が異なるため、志望大学に特化した数学対策が必要になります。それぞれの数学の入試問題について、詳しい問題構成や対策方法を見ていきましょう。

試験時間と大問の数は広島大学と九州大学で全く同じ。数学の配点は両大学3分の1程度

試験問題について詳しく比較していく前に、まずは入試全体の合計点に占める数学の配点の割合について確認しましょう。今回は理系数学の試験問題を比較するため、広島大学と九州大学の工学部同士で比較してみます。どちらの工学部も、試験全体の得点のうち3分の1ほどが数学の配点です。

広島大学の工学部の入試では、合計700点中の250点分が数学となっています。一方、九州大学の工学部の入試では、合計1600点中の600点分が数学です。試験時間については、どちらの大学の工学部も数学は150分です。また、出題される大問の数も5題となっていて、一見すると時間配分に差はないように見えます。

しかし、実際には含まれる小問の数が異なることと、九州大学では問題に対しての誘導が少ない分解法を試行錯誤する時間がかかることから、九州大学の方が時間的には少し厳しめです。

広島大学は誘導に乗って部分点を取る力、九州大学は解法を思いついて完答する力が大事

次に、広島大学と九州大学それぞれの数学の試験問題の構成について見ていきましょう。なお、今回は理系数学の中でも工学部の問題についてご紹介します。

まず、広島大学の数学の問題は、大問が全部で5題です。各大問にはそれぞれ3問から4問ほどの小問があり、1問目を解いたらその結果を使って2問目を解き、さらにそれを使って3問目を解くといった構成になっています。小問の数が多いため、部分点を稼いでいくことが可能です。

一方、九州大学の数学の問題は大問5題のうち、小問が全く含まれていない独立した問題も複数出題されます。九州大学は小問による誘導が全くない問題が出題されるため、自力で解き方を思いつく力が大切です。

なお、広島大学も九州大学もすべて記述式の問題で構成されています。問題の難易度や計算量自体は、どちらの大学もそれほど違いはありません。

誘導に乗るのが得意なら広島大学、解法の方針を立てるのが得意なら九州大学の数学が解きやすい

一般的に考えられている大学の難易度としては、旧帝国大学である九州大学の方が難しいのではないかと考える人が多いようですが、実際は解いて見なければ分かりません。純粋に数学の問題の質という意味では、広島大学も九州大学も同じくらいの難易度の問題が出題されているからです。

ただし、広島大学の場合は小問に分かれているため、誘導に乗りやすいことに加えて、難しい問題はパスして点が取れるところだけ解いていくという戦略が使えます。一方、九州大学の場合は証明の分野融合問題などが出題されて、かつ小問が全くないという問題も出題されるため、解き方の方針を思いつく力が高い人が有利です。

なんとなく大学のイメージから九州大学の方が難しいのではないかと考えるのではなく、実際に過去問を解いてみて自分の解きやすいタイプはどちらなのかを確認するようにしてみましょう。

なお、数学が得意な人で、どんな問題が出たとしても完答できる自信があるという場合には、広島大学でも九州大学でもどちらでも点が取れます。数学が得意な人は、他の科目の実力や難易度も加味して、合格しやすさを比較するようにしてください。

まとめ

今回は、広島大学と九州大学の数学の問題について比較してご紹介しました。

広島大学は誘導に乗って小問を解いていく力、九州大学は解法を自分で思いついて独立した問題を完答する力と、それぞれ別の能力が必要になります。小問を解くのが得意な人であれば広島大学、誘導が無くても自力で解き方の方針を立てられる人は九州大学が突破しやすいです。また、両方の大学で出題される数学の問題は、誘導があるかどうかを除けば難易度はほぼ同じと言えます。

なお、いずれの大学を志望する場合も、各大学の過去問実際に解いてみるのがおすすめです。イメージ的には九州大学の方が難しいと思っている人でも、解いてみると案外九州大学の出題形式の方が自分に合っているかもしれません。

今回ご紹介した2つの大学の出題傾向を参考にして、自分の得意分野を活かす形で試験勉強を進めていってください。

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